次の選択肢は誤りです。
どこが・なぜ間違いか考えてください。
最高裁判所は、薬局の開設許可に関して適正配置規制(距離制限)を設けることは、不良医薬品の供給防止という重要な公共の利益を達成するために必要かつ合理的な規制であるとして、これを合憲と判断した。
✅ 結論:目的が正当でも緩やかな手段で足りるなら規制は違憲となる
⚠=ひっかけポイント(試験で狙われる箇所)
| 薬事法距離制限事件 | 小売市場事件 | |
|---|---|---|
| 規制の性質 | 消極目的規制(警察的規制) | 積極目的規制(社会経済政策) |
| 審査基準 | 厳格な合理性の基準 | 明白性の原則(緩やかな審査) |
| 結論 | 違憲 | 合憲 |
職業選択の自由は、単に職業を選ぶ自由だけでなく、選んだ職業を遂行する自由(営業の自由)を含み、個人の人格的価値と結びつく重要な権利である。そのため、これを制約する規制については、目的が正当であっても、より緩やかな手段で同じ目的を達成できるならば、その規制は違憲となるという審査(厳格な合理性の基準)が用いられる。
『距離制限は距離が遠すぎて違憲』とイメージすると覚えやすい。小売市場事件(社会経済政策的規制=緩やかな審査で合憲)と対比し、薬事法距離制限事件(消極目的規制=厳格な合理性の基準で違憲)という結論のペアで覚えるとよい。
この判例は結論(違憲)と規制目的(不良医薬品防止という正当な目的)をセットにして、あたかも『目的が正当だから合憲だった』と誤認させる形で出題されやすい。目的の正当性と規制手段の必要性・合理性は別の話であることに注意。
令和8年(2026年)4月1日施行の法令を参考にしています。