次の選択肢は誤りです。
どこが・なぜ間違いか考えてください。
最高裁判所は、薬局の開設について適正配置規制を設け一定の距離を保たなければ許可しないとする薬事法の規定について、不良医薬品の供給防止という目的は正当であり、距離制限という手段も必要かつ合理的な規制であるとして、憲法22条1項に違反しないと判断した。
✅ 結論:目的は正当でも手段が過剰なら消極目的規制は違憲となる
| 薬局距離制限事件 | 小売市場距離制限事件 | |
|---|---|---|
| 規制目的 | 消極目的(消極的・警察的規制) | 積極目的(社会経済政策的規制) |
| 審査基準 | 厳格な合理性の基準 | 明白性の原則(緩やかな審査) |
| 結論 | 違憲 | 合憲 |
職業選択の自由は経済活動に対する制約であることから、精神的自由に比べて公権力による規制の必要性が高い場面もあるが、規制目的が消極的(弊害防止)な場合には、より制限的でない他の手段(LRA)があるかどうかを厳格に審査することで、営業の自由に対する不必要な制約を防ぐ趣旨がある。
『消極目的規制=厳格な合理性の基準(薬局距離制限は違憲)』、『積極目的規制=明白性の原則(小売市場距離制限は合憲)』とセットで覚える。『警察目的(消極)は厳しくチェック、政策目的(積極)は緩やかにチェック』という対比がポイント。
この判例は結論(合憲か違憲か)を逆にして出題されやすい。また小売市場距離制限事件(積極目的規制・合憲)と混同させる形でも出題されるため、両判例の目的の違いと結論をセットで区別することが重要。
令和8年(2026年)4月1日施行の法令を参考にしています。